最近、しんどくなったり、頭痛・身体の不都合な場所の痛みが強くなったなどある方も少なくないかもしれません。
この気象状況にカラダは反応しているんです。
だから身体の辛いところがあればその辛さがいつもより強く感じたり。
なので、身体のメンテナンス・ケアはしておきましょう~なんですが、じゃカラダのなにが、どうなって、そうなるの?と言うお話を少しお伝えしておきます。
私たちの身体にはホメオスタシス(恒常性)が備わっていますが、
外部環境の変化が激しく頻繁に起こると、その調整機能が追いつかなくなります。
天気・気温・湿度・気圧の変動は身体にとって大きなストレスとなり、
特に冬から春にかけての寒暖差、梅雨、酷暑、台風、ゲリラ豪雨が続く時季は天候が不安定で、身体は休まる間がありません。
その結果、自律神経が酷使され、調整機能が低下し、さまざまな不調を引き起こします。
今の季節で言うと、気象病の鍵を握るのが「気圧の変化」です。
気圧は耳の奥にある「内耳」で感知され、視床下部へ伝わり、自律神経へと指令が送られます。
気圧が急激に低下すると体内の圧力バランスが崩れ、内耳が膨張。
その影響で自律神経が乱れ、頭痛やめまいが引き起こされます。
内耳の感覚には個人差があり、敏感な人ほど自律神経が乱れやすいと考えられています。
また、乗り物酔いしやすい人は内耳が敏感な傾向があり、気圧の変化にも影響を受けやすいといわれています。
この様にカラダはちゃんとキャッチしているんです。
愛おしい身体ですよね!
気象状況不調が実際にカラダのゆがみや辛さが余計に辛くなるってことは
気圧の影響は骨格とも関係していることが明らかになってきました。
私たちは普段「1気圧」の環境で生活していますが、
骨格が整っていれば気圧の変化の影響を受けにくく、ゆがみやズレがあると影響を受けやすくなります。
特に重要なのが脊柱の状態です。
猫背や反り腰、ストレートネックは、脊柱のカーブが適切でなく、ゆがんだ状態といえます。
脊柱のゆがみは肩こり、首こり、頭痛、めまい、自律神経の不調とも関係があり、ゆがみが強いほど気象病の症状も強くなりやすいのです。
そんな意味でもカラダケアの大切さが少しでも伝わると嬉しいです。
気象病に負けないカラダ作りセルフケア
耳のマッサージ
気圧の変化を感知する内耳は、マッサージで循環を促すことでむくみを防ぎ、片頭痛やめまいを軽減できます。
気づいたときに、こまめに行うのがおすすめです。
〈手順〉
右手で右耳を、左手で左耳を持ち、耳たぶの少し上を水平方向に引っ張り、5〜10秒キープして離す。数回繰り返すとよい。
耳を上下に数回引っ張る。
耳を回す。前回りと後ろ回りで5回ずつ。
耳まわりの指圧
気圧の影響で頭痛やめまいが起こるときは、こめかみや噛み合わせなど、耳の周囲が緊張しています。この部分を指圧でゆるめ、緊張を解くことで、痛みや不快感が和らぎます。
〈手順〉
人さし指と中指でこめかみをぐっと押し、20〜30秒キープする。
頬骨の下の噛み合わせの部分を、同じように指圧して20〜30秒キープする。
耳たぶの後ろの骨の凹み(顎関節)を、斜め上に持ち上げるようにぐっと押し、20〜30秒キープする。
首のストレッチ
長時間のスマートフォン使用やパソコン作業によって、首の骨[頸椎(けいつい)]がストレートネックになりやすくなります。このストレッチで、頚椎本来のゆるやかなカーブを取り戻し、首こりや肩こりの予防と緩和につなげましょう。
〈手順〉
細く折りたたんだタオルの両端を持ち、後頭部と首の境目に引っかける。斜め上を向きながら、タオルも斜め上に引っ張る。
タオルと首で押し合うように力を込め、30秒キープする。
首を斜め下に向け、タオルも斜め下に引っ張りながら30秒キープする。
首がタオルの押す力に負けないように意識するのがポイント。
※違和感や痛みを感じたら、すぐに中止しましょう。
猫背のリセット
ストレートネックと同様に、長時間のスマートフォン使用やパソコン作業によって猫背になりやすくなります。このストレッチで姿勢を整え、肩こりや背中のこわばりを和らげましょう。左右の肩甲骨を真ん中に寄せることで、胸が開き、姿勢が整います。デスクワークの合間に、気分転換を兼ねて1時間ごとに行うとよいでしょう。
〈手順〉
両手を後ろ手に組む。息を吐きながら、左右の肩甲骨を寄せるようにして胸をゆっくりと開いていく。
胸がしっかり開いたところで20〜30秒キープ。3セット行うと効果的。
お仕事の合間や一日の終わりにセルフケアもお試しください。